MMD永遠の初心者のエフェクトメモ~ポストエフェクト編~
ゴーストトリックがSwitchに移植されてほしい。しおだまりです。
以前、ぷらいべったーでMMD永遠の初心者のエフェクトメモなるものを書いたことがあったのですが、せっかくなのではてなブログでも書いてみようかな、と。
元のぷらいべったー記事にも書いてありますが、「昔の自分が欲しかったエフェクト情報をまとめた、全部独断と個人の意見。」ですので、そこばかりはご容赦を。あとMMD・MMEの導入については自分が説明するより早い記事が調べれば出てくると思うのでそちらをどうぞ。
本題の前にいろいろ
しおだまり使用PCスペック
(KOEITECMO SYSTEM VIEWERで2015年ごろ確認)
MMDと大きく関わりそうなところには赤線、まあ関わりそうなところにはオレンジ戦を引いていますがもっと見るべきところはあるかもしれないので過信はしないでください。あとここにはなぜか書かれていませんがメモリは8GBある。
(メモリは「コンピュータ(PC)」で右クリック>「プロパティ」から「実装メモリ」欄で確認できるよ!)
以降の説明・評価はこのスペックのPCでの動作を前提としています。
評価(個人の主観です)
入れるだけ度(取り回し易さ)目安:
★★★(読み込むだけで使える、数値調整すればなおよし)
★★☆(読み込んでから操作・数値調整が必要、でもややこしくはない)
★☆☆(毎回readme見ながら使ってる気がする)
☆☆☆(わからん、以上だ)
軽さ目安:
★★★(入れても挙動がほぼ変わらないレベル)
★★☆(モデル数多いとファァァァァなってくる)
★☆☆(これ入れただけでファァァァァなる確率が高い)
☆☆☆(動かねえ、以上だ)
星が少ない=ダメというわけではなく(すごいエフェクト≒計算量が多い≒重くなる)、単純に操作の複雑さと動かしたときの重さの目安以上の意味も以下の意味もないことには留意。
サンプル画像について
(※以降、敬称略です)
リアル系モデルのサンプルとしてあけい式承太郎、トゥーン系(非リアル)系モデルのサンプルとしてハネダ式シセル(改変)、背景として切な顔Pのstage21をお借りしました。
注釈ないかぎり、画像の視野角は視野角20、照明はデフォルト設定。
配布先へのリンクは記事執筆時点のものです。
本題~ポストエフェクト~
「『アクセサリ操作』からアクセサリとして読み込んで使う」(≒ドラッグ&ドロップで読み込んで使う)エフェクト。
基本的に画面全体、読みこんだモデル・アクセサリすべてに作用するもの。Si値(サイズ)やTr値(透明度)、アクセサリのxyz移動・回転で効果の出方を調整出来るものが多い。
(ざっくり)リアル度を上げるエフェクト
○o_SSAO/o_SSAOHQ
(※画像はo_SSAO すべて初期値)
SSAO(Screen Space Ambient Occlusion)を MMD に加える MME のポストエフェクトです。
スクリーン上の情報を完全な3D空間ではなく、2.5D上で計算することで
擬似的なアンビエントオクルージョン効果が得られます。
(readmeより)
改変・配布者:おたもん
作者:mqdl
配布先:https://okoneya.jp/mmd_files/#o_SSAO
入れるだけ度:★★★
軽さ:★★★(無印)★★☆(HQ)
暗いところをさらに暗くする(MMDの照明が当たらないところを暗くする)エフェクト。
「3Dモデルっぽさ」がかなり減りリアルに近づく。あまりモデルを選ばず使える。
これとディフュージョン系エフェクトを入れるだけでも綺麗になる。
モデルが密集すると黒っぽくなりすぎるのが弱点。
Si値を下げると影が薄くなる。
通常版のo_SSAOとハイクオリティ版のo_SSAOHQがある。
o_SSAOはかなり軽いのでエフェクト多め・モデル数多めの動画でも邪魔にならない。
○o_Diffusion
(全て初期値)
作者:そぼろ
改変者・配布者:おたもん
配布先:https://okoneya.jp/mmd_files/#o_Diffusion
入れるだけ度:★★★(通常時)★☆☆(Autoluminus併用時)
軽さ:★★★
明るいところ・白っぽいところを拡散し、柔らかくしてくれる。
動画編集ソフトの拡散光よりも自然にぼかしてくれる気がする。
そぼろ氏のエフェクトとは結構仕様が違うらしいが、そぼろさんのを使ったことがないので違いが判らない…。
Siを大きくすると拡散度合いが上がり、小さくすると下がる。
Godrayが動かないPCなので、これのSiを大きくしPostLimLighting2D(後述)を組み合わせて疑似的な逆光効果を作ったりもしている。
ただし暗色背景でのAutoluminus(後述)との併用は難しいorだいぶコツがいるので注意(アクセサリ計算順の問題)。他のDiffusionエフェクトなら行けるのかな…
○Autoluminous/AutoluminousBasic
(「Autoluminous」使用 電球ステージモデル:yuyuyu(三河足軽P) すべて初期値)
作者:そぼろ
配布先:http://www.nicovideo.jp/watch/sm19843111
入れるだけ度:★★★~★☆☆
軽さ:★★☆(無印)★★★(Basic)
光るように設定された部分を光らせるエフェクト。「AL」と略されることが多い。
このエフェクト前提で作られたモデル・エフェクト・ステージがたくさんある。
(ただしBasicの方には他のエフェクトとの連携機能はなく、発光対応モデルを光らせるくらいしかできない)
Si値で発光強度、Tr値でぼかし減少が出来るほか、xyz・RxRyRz値でも様々なパラメータを調整できるのでこだわろうと思えばどこまでもこだわれる。
○PostRimLighting2D
(全て初期値 背景オフ)
作者:ミーフォ茜
配布先:http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im2044750
入れるだけ度:★★★
軽さ:★★★
逆光の位置関係の時、輪郭が明るくなるあの感じを出します。
(readmeより)
モデルの輪郭のうち、光が当たっている部分だけをうっすら光の色にする。
なので、「光が身体の一部に当たっている」表現ができる。
Autoluminusと組み合わせて輪郭を綺麗に光らせることもできるらしいけど、使いこなせていない。MMEのタブから輪郭を光らせるモデルを選択できるので使い勝手がいい。(発展的な使い方)
ディフュージョンとの組み合わせで逆光表現なこともできる。
○SvDOF2/SvDOF_HQ
(「SvDOF」使用 Si=2.0、親:頭ボーン)
作者:そぼろ
配布先:http://www.nicovideo.jp/watch/sm15369179
入れるだけ度:★★☆~★☆☆
軽さ:★☆☆~☆☆☆
既存のDOFの欠点を改善した独自DOFです。より実際のカメラに近い表現ができます。
(readmeより)
カメラの「ぼかし」を再現できるエフェクト。Si値を大きくするとぼかしが強くなる。
「シェーダモデル3.0および浮動小数点テクスチャをサポートするグラフィックボード」という使用条件があるため、動かないPCもあると思われる。
MMDの黄色いところ・アクセサリ操作の〔読込〕ボタンの下にあるタブからピントを合わせたいモデルを選び、その右にあるタブからピントを合わせたい位置に近いボーンを選ぶ。(顔なら「頭、手なら「右/左ダミー」や「右/左手首」」)
比較的重いエフェクトで、使うモデル数が多くなるととてつもなく重くなるので、使うときは自分のPCのスペックと要相談。
(ざっくり)画面の色合いを変えるエフェクト
○o_Bleach-bypass
(全て初期値)
作者:おたもん
配布先:http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im2004305
入れるだけ度:★★★
軽さ:★★★
o_SurplusFilterに同梱されているエフェクト。
o_SurplusFilterには5種(6種)のエフェクトが入っているが、その中でも取り回しやすいものの1つ。
銀残し風≒コントラストを上げて彩度を下げ、「オシャレな動画で見るアレだーーー!」って感じの見覚えがある感じにしてくれる。
○o_LikeHDR
(全て初期値)
作者:おたもん
配布先:http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im2004305
入れるだけ度:★★★~★★☆
軽さ:★★★
o_SurplusFilterに同梱されているエフェクト。
彩度を上げてコントラストを下げて、ミニチュア写真風にしてくれる。
コントラストを下げる都合上(?)MMDデフォルトの白背景がグレーになることには注意。スカイドームや壁のある部屋の中で使うのがよいかもしれない。(別のエフェクト盛ってると気にならないこともある)
○o_Tonemap改変エフェクト(mn氏改変)
(「pakipaki」使用 すべて初期値)
改変者:mn
作者:おたもん
配布先:http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im3990675
入れるだけ度:★★☆
軽さ:★★★
画面の色調を一気に変えることの出来るo_Tonemap、その数ある改変エフェクトの1つ。
Tr(透明度)を調整して使う。このエフェクトはTr値高め(1.0~0.7)くらいが個人的におすすめ。
10種のエフェクトが入っていて、個人的にはego_over、pakipaki、pansyがお気に入り。だけど、どのエフェクトでも全部雰囲気がガラッと変わるので使っていて楽しい。
○o_Tonemap改変エフェクト(夏色)
(「海月」使用 Tr=0.5)
改変者:宵葉
作者:おたもん
配布先:http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im5971245
入れるだけ度:★★☆
軽さ:★★★
画面の色調を一気に変えることの出来るo_Tonemap、その数ある改変エフェクトの1つ。
Tr(透明度)を調整して使う。このエフェクトはTr値中くらい(0.7~0.5)くらいが個人的におすすめ。
落ち着いた色合いでとても使いやすい。持ってて損はない。
☆o_Tonemap改変エフェクトはたくさんあるので(専用タグもある)、ニコニコ静画で「o_Tonemap 改変」で検索して素敵なエフェクトを探すと楽しい!
○ScreenTex改変_誕生石
(「2月_アメジストb」使用 Tr=0.5)
改変・配布者:みりあす
作者(ScreenTex):針金P
配布先:http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im6873826
入れるだけ度:★★☆
軽さ:★★☆
画面の上にテクスチャ(色)を乗せる。
画面上にテクスチャーを表示する針金PのScreenTexの改変エフェクト。
少し使い方が特殊で、「加算」ボタンを押した状態でTr値(透明度)を調整して使う。たくさんの種類が揃っているので、色々試しつつ困ったらTr=0.5を入れて様子を見るべし。Tr=1.0(初期値)のままでも素敵。
加算する都合上、白いところがハレーションのように白パケしてしまうことがあるので、背景が真っ白な時には注意。
o_Tonemap改変系エフェクトや色が大きく変わるシェーダーと併用すると画面がとても華やかになる。色々な種類があるので、組み合わせを試すのもまた楽しい。
○水彩カラー(ScreenTex/4color改変エフェクト)
(「夏」使用。 加算、Tr=0.5)
改変・配布者:疎鉈
改変者(4color):めめ
作者(ScreenTex):針金P
配布先:http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im5420559
入れるだけ度:★★☆
軽さ:★★☆
画面の上にテクスチャ効果+色を乗せる。静画向け。
画面上にテクスチャーを表示する針金PのScreenTex…の改変エフェクトであるめめ氏の4color…の疎鉈氏による改変エフェクト。
使い方は上記の誕生石エフェクトと同様に、「加算」ボタンを押した状態でTr値(透明度)を調整して使う。およそ0.7~0.2の間が個人的な目安。困ったらTr=0.5を入れて様子を見るべし。
(ざっくり)画面全体に効果を付けるエフェクト
以下、リアル系モデルのサンプルのみ(違いが少ないので)
○Rainlite+ (「Rainlite_hoso」使用 すべて初期値。)
改変・配布者:瞬(しゅん)
作者(RainLite):そぼろ
配布先:http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im5404994
入れるだけ度:★★★
軽さ:★★★
画面上に雨を降らせるエフェクト。
「アクセサリ計算順」で自分より上にあるアクセサリ・モデルに重なるように雨を描写する。
お分かりいただけただろうか。
(アクセサリ計算順の設定は、上のメニューの「背景」>「アクセサリ編集」で出来るよ)
全てのエフェクトやステージといったxファイル形式で読み込む「アクセサリ」は、ここから描画順序を調整できるので、画面全体に効果の出るエフェクトを重ねて使うとき、画面がおかしいな?上手く行ってないな?と思ったらここを覗くと吉。
○画面端減光・色調変化(o_ShadowFrame/o_ShadowFrame_CC)
(「o_ShadowFrame」使用 Si=2.0)
(「o_ShadowFrame_CC」使用 Si=1.0、x=0.45)
作者:おたもん
配布先:http://www.nicovideo.jp/watch/sm16178760
入れるだけ度:★★☆
軽さ:★★★
画面の端を暗くしたり、暗くして色を変えることができる(o_ShadowFrame_CCのみ)エフェクト。CC版の色変えはアクセサリのxyz移動で調整する。
ブラウン管っぽさやアナログっぽさが出せる。これとo_Bleach-bypassを組み合わせると「オシャレな動画で見るアレだーーー!」って感じの見覚えがある感じにしてくれる。
…と、一番使いやすいであろう「アクセサリ操作で完結しているエフェクト」をざっくりと説明してみました。意外と多かった。
改めて書きますが、これは「昔の自分が欲しかったエフェクト情報をまとめた、全部独断と個人の意見。」に過ぎませんので、詳しい使い方の説明や活用法は、各エフェクトのReadmeや説明動画を参照してください。
MMD初心者のメモ書きですが、少しでも参考になったらうれしいな。
もしリンクミスや間違い等ありましたら、コメントかTwitterで反応いただけると勉強になりますのでうれしいです。あと「これも説明しとけよ!!」とか。
次はMMEタブを開いて使うエフェクト(シェーダー)についてこんな感じで書いていく予定です。
あ、最後になりましたが、
使わせていただいたモデル・エフェクト作者のみなさん、いつもありがとうございます!
(2018.3.2追記)
2回目(シェーダー編)出来ました。